全対応を目指さなくても良いことに気づいた話

今まで自分が目指してきた構築は、どんな構築や型に対しても対応が効くように組むいわゆる"全対応"と呼ばれるものである。全対応を可能にするためには環境に存在する全てのポケモンとそのメジャーな型に対応する必要があり、それを6匹という狭い枠組みで実現しなければならない。

私はこの全対応を剣盾でも目指してきたが、限りなく不可能に近いと思い始めた。ダイマックスという試合を複雑にするシステムの中で全てをケアしながら対戦することなど無理だと気づいた。

これに気づいたのは今年に入ってからである。リアルの世界でもゲームの世界でも全てをケアしながら動くことなどできない。むしろダメな部分はダメだと割り切ったほうが物事は上手くいくとふと気づいた。厚く広く対応すれば必ずガタが来る。それならばある程度割り切って薄く広く対応したほうがいいと感じ始めている。

今まで全対応を目指してきたのにこれを諦めるというわけではない。だが、全対応できる構築を組むという固定観念は取り払ったほうがいいと思われる。無理なものは割り切ることでストレスも軽減し、切り替えもできるようになる。全対応が100点なのではなく、勝てる試合の幅を広げその試合に勝つことが限りなく100点に近づく秘訣なのではないかと思う。